きゅうりを食べる時「板ずり」をしていますか?
しなくても十分美味しく食べられますが、「板ずり」をすればきゅうりの美味しさも見栄えも格段にアップします。
今回は「板ずり」の効果とその正しい方法についてご紹介させていただきますね。
板ずりとは?
板ずり、というのは、簡単に言えば、きゅうりなどの野菜に食塩をまぶし、まな板の上で転がす、下ごしらえの事です。
板ずりをする食材の代表はきゅうりですが、他にもオクラやフキも板ずりする事があります。
例えば、フキを板ずりするのは、板ずりをする事により、フキの皮が剥きやすくなるからなんです。
きゅうりやおくらの板ずりの理由は?
では何故きゅうりやおくらを板ずりするのかと言いますと、板ずりをする事によって、
- 材料の色が鮮やかに発色する
- 表面のデコボコを取り、表皮に傷をつけることで味が馴染みやすくなる
- 青臭さやえぐみや苦味などが取れて口当たりが良くなる
- ドレッシングなどの調味料が染み込みやすくなる
という効果が得られるからです。
前の項に書きましたように、フキの皮などは向きやすくなりますし、きゅうりの緑色がより鮮やかになるので、食卓の彩りも一段と華やぎます。
そのまま使うときゅうりのイボイボやおくらの産毛で、食べる時に若干食べづらかったりする場合もあるので、下ごしらえとしては必須と言ってもいい処理ではないでしょうか。
きゅうりの板ずり方法と保存方法
きゅうりの正しい板ずりの方法
きゅうりの正しい板ずりの方法をご紹介します。
- きゅうりを洗った後、水気を切り、両端のへたを取る。
- きゅうり1本につき大体小さじ1杯位の塩をふりかける。
- 両手でまな板に軽く押し付けるように転がしながら塩をなじませる
- 全体に塩が馴染んだ後、さっとお湯または水をかけるなどして、塩を軽く洗い流した後、手頃な大きさに切る。
保存方法
以上の処理を行なった後のきゅうりの保存する時は、きゅうりの水気をしっかりと拭き取った後、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存しましょう。
塩を十分にふりかけているので、生のまま保存するより長く保存できます。保存期間は大体1週間から2週間です。
おくらの板ずり方法と保存方法
おくらの板ずり方法
次は、おくらの板ずり方法をご紹介します。
- 洗った後水気を拭き取る。
- おくら1本につき小さじ1/2杯位の塩をふりかける。
- まな板の上で軽く転がす。
- 水またはお湯で塩を洗い流す。
手順はきゅうりとおくらであまり差はありませんが、きゅうりの板ずりは若干おくらを板ずりするより強めに行なうと良いでしょう。
おくらは生で食べるより、お湯で3分ほどゆでた方が美味しいです。
板ずりをしないおくらの場合はお湯に塩を投入しますが、板ずりをしているおくらの場合は、板ずりをした後塩を洗い流さず、そのままゆでるのをお薦めします。
保存方法
板ずりの処理を行なった後のおくらをキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
オクラは傷みやすいので、2~3日のうちに使い切ったほうがよいでしょう、使い切れない場合、冷凍保存しましょう。
まとめ
きゅうりとおくらの板ずり、今までちょっと面倒に感じてやっていなかった方もいらっしゃるかも知れませんが、そんなに難しい事ではないですし、やるときゅうりもおくらも一層美味しくなるので、やらない手はありませんよ。
ただ、きゅうりもオクラも新鮮なものほど表面のイボや産毛が固いので、板ずりする時にも手のひらに傷をつけないように注意する必要があります。
手のひらの皮膚が薄くて弱い、という方は、清潔な布巾を上にかぶせて板ずりする、など工夫してみてくださいね。