葛湯と言うと、昔から風邪を引いた時など、病み上がりに良い食べ物とされていますが、最近若い人の間でも注目度が上がってきています。
その理由は、葛湯の効果効能にあります。
葛湯の効果効能、昔から言われているものは実際どうなのか? 簡単に作れるものなのか? その辺りの情報をお伝えしていきます。
葛湯とは?原材料は何?
葛湯という名前は聞いた事あるけど、詳しくは知らない人も多いかと思います。
葛湯というのは、マメ科の多年草である葛の根から得られるデンプンを精製して作られた葛粉から作った飲み物です。かなりとろみがあります。
葛粉を水で溶いて砂糖を加えてゆっくり加熱すると、とろみが出てきます。それを飲むと、体が芯から温まる事、そして消化吸収も良く、口当たりも優しいため、病中病後、食欲のない時に食べられてきました。
歴史はとても古く、7~8世紀にはもう食べられていたとか。
今のように、ポカリスエットなどの栄養のあるドリンク類や、のどごしの良いヨーグルトやゼリーなどのような食べ物が少なかったため、葛湯は病人食、流動食、そして離乳食としても愛されてきたんです。
因みに、名前は似ていますが、風邪でよく使われる葛根湯とは違うものです。
葛根湯には名前の通り葛根も含まれていますが、麻黄・桂皮・芍薬・生姜などの成分も含まれているからです。
葛湯の効果・効能は?風邪やダイエットにも効果があるの?
葛湯の栄養成分は、葛粉=炭水化物と砂糖=糖分が大部分で、ビタミンは含まれていませんが、葛粉に含まれているイソフラボン誘導体ダイゼイン・ダイズイン・プェラリンに、発汗・解熱作用があり、また消化にも良いので、胃腸の調子が悪い時の滋養をつけるのにもぴったりな食品です。
それだけではなく、近年、イソフラボン誘導体に、更年期障害・子宮がん・乳がんなどの女性特有の病気や、骨粗しょう症・糖尿病・前立腺がんなどの病気の治療または症状の改善に効果があるという事が分かってきました。
ダイエット効果としては、葛湯を飲んだら痩せる、という効果ではなく、他の高カロリーでGI値の高いおやつや飲み物類に較べて、低カロリーに抑える事が出来る事、とろみがあるので満腹感が得られやすい事で、ダイエットを支援する食品としての能力が高いです。
また、風邪に効果を発揮する発汗作用によってデトックス効果が得られるため、美味しく飲みながらお肌も胃腸も調子が良くなる、という嬉しいおまけ付き。
これは、ダイエットに活用しない手はありません。
葛粉を使った葛湯の作り方
葛湯は、本葛の粉と和三盆糖を使ったものが最高級品ですが、葛粉として流通しているものの多くはジャガイモやサツマイモからとったデンプンです。
本当の葛粉を使った葛湯を作りたい場合は、商品が「葛粉100%」となっているものを選ぶようにしましょう。
作り方:
- 茶碗に入れた砂糖(適量)を少量のお湯を注いで溶かし、砂糖湯を作る。アレンジを加える時はこの時に他の材料を入れる。
- 砂糖湯が冷めたら、葛粉を入れ、固まらないようにかき混ぜる。
- そこに熱湯を注いで素早くかき混ぜ、透明になったら出来上がり。
温度が低いと、葛湯本来のとろみが出ないので、最後に入れるお湯は十分に熱い必要があります。
1杯分の分量の目安は、葛粉10gに対して熱湯100g、砂糖はお好みですが、大体大さじ1位が良さそうです。どれも厳密に測って作る必要はありませんので、好みで調整しましょう。
片栗粉で代用の作り方
次に、葛粉以外で葛湯もどきを作る方法です。
ご家庭で葛湯を作る時は、片栗粉を葛湯の代わりに使うのが多いです。
レシピは沢山ありますが、クックパッドで特に人気の高いものをご紹介させていただきます。
体ポカポカ葛湯もどき♪
(参考:クックパッドのSak1チさん作)
材料(マグカップ1杯分):
- 片栗粉:大さじ1
- 砂糖:大さじ1.5~2(お好みで加減)
- 水:少々
- 熱湯:適量(カップに注ぎながら調整出来るように多めに用意したほうが良いかも)
作り方:
- 片栗粉と砂糖をマグカップに入れ、水で片栗粉と砂糖を溶かす。水溶き片栗粉を作る要領で。
- 溶けたら熱湯を注ぎかき混ぜる。
- レンジで、500Wなら1分、1000Wなら30秒位加熱。フツフツとしてきたら完成。
加熱中吹きこぼれる事があるので注意。やけどに注意しましょう。
アレンジする場合は、片栗粉と砂糖を入れる時に、抹茶、すり下ろした生姜、ゆず茶などを小さじ1加えるとまた違った美味しさです♪
楽天のお客様に大絶賛葛湯
楽天で総合ランキング1位獲得したくず湯詰合せです。スイーツランキングも1位! 上品な甘さ、とろーりした触感をゆっくり味わえ、初めてのお客様にも大絶賛!
箱に入った巾着の形をした葛湯と少量タイプの葛湯10種ずつで、味の種類が豊富で、色々な味が楽しめて美味しくいただけます。
まとめ
葛湯は、葛粉100%で作ろうと思うと割高ですが、代用品でも十分美味しいです。ただ、効果効能を期待する場合は、代用品ではなく、葛粉で作った方が良いですね。
抹茶・生姜が一番耳にする事の多いアレンジ方法ですが、はちみつやゆず、変わり種でコーヒー粉を入れてみても美味しいので、色々試してみて下さいね。