食中毒はとても辛いですよね。
特に人に移るタイプの食中毒は、体力の低いお年寄りや乳幼児に移してしまうと死者が出る場合もあり、大変危険です。
食中毒の正しい知識を取り入れて、一時被害、二次被害を起こさないように、ご一緒に勉強しましょう。
食中毒とは?なぜ夏に頻繁に起きるの?
食中毒と言うのは、有害な毒素を含む微生物や化学物質を経口摂取した結果、嘔吐、下痢、発熱などの症状を起こす疾病の事です。
食中毒を起こす原因によって5つのタイプに分類されます。
- 細菌性食中毒
- ウイルス性食中毒
- 化学性食中毒
- 自然毒食中毒
- 寄生虫性食中毒
などですが、そのうちの「細菌性食中毒」と「ウイルス性食中毒」は感染する場合があります。
食中毒が夏に頻発するのは、梅雨から夏にかけての気温と湿度が、細菌の繁殖に最も適した季節だからです。
更に、暑いからと言って加熱しない食材を食べる事が増えるのも原因の1つです。
ただ、感染型食中毒のノロウイルスの主な活動時期は冬ですので、夏以外の季節も気が抜けません。
食中毒になった時の症状は?
食中毒になった場合の症状で、食中毒のどのタイプでも共通しているのは、「嘔吐」と「下痢」です。
軽い吐き気と腹痛程度で収まる場合もありますが、重篤になると高熱を発します。
基本的に食べてから24時間以内に発生しますが、細菌またはウイルスの潜伏期間が長いタイプの感染型食中毒もありますので、原因をしっかりと見極める必要があります。
食中毒って人に移るの?
前述の通り、食中毒はいくつかのタイプに分かれます。そのうちの「細菌性食中毒」と「ウイルス性食中毒」の中には、感染する食中毒が含まれます。
感染する食中毒の有名なものは、
細菌型食中毒
- カンピロバクター
- コレラ
- サルモネラ
- 赤痢
- 腸炎ビブリオ
ウイルス性食中毒だと、
- A型肝炎ウイルス
- ノロウイルス
- ロタウイルス
などが挙げられます。
特に、ウイルス型の「A型肝炎」「ノロウイルス」「ロタウイルス」はとても感染力が高く、症状も重いため、集団感染になって被害が拡大しないように、看護する人間もよく注意しなければなりません。
自分でできる食中毒予防法
自分でかかっても人に移してもとても辛い食中毒、出来る範囲で予防しましょう。
手洗いを習慣づけること
帰宅後、食事前後、調理前後、トイレ前後など手洗いを日常的に習慣づけることは感染予防の基本です。水洗いだけではなく、石けんを使うとより安心です。
手洗い習慣は、特に小さいお子さんには重要です。
きちんと石鹸を使って手を洗う方法を教えて、保育園、幼稚園、学校などで感染性食中毒をもらってきたり、逆に広めたりしないように気をつけましょう。
食材の管理
常温保存可能な物以外は冷暗所、冷蔵庫に保存するようにしましょう。使用前に、傷みや異物混入がないかをしっかし確認すること。
キッチンまわりにはこまめな除菌が欠かない
水気の多いキッチン周りは食中毒をつくりやすい場所です、食品が直接ふれるものなので、きちんと除菌ができていないと、とっても危険です。
しっかり洗うつもりですが、つい忘れてしまいがちなのが、持ち手の部分、食器の裏側ですね、特に包丁の柄に残った細菌が食中毒の原因となる事も多いです。なので、こまめな「除菌」が大切です。
また濡れて水分を含んだ台ふきんは、実は雑菌がいっぱいです。水拭きだけでは除菌が不十分なので、除菌効果の高い「アルコール除菌」で、毎日除菌習慣を身に付けましょう。
まとめ
細菌性食中毒は梅雨から夏にかけて、ウイルス性食中毒は秋の終わりから冬にかけて流行する傾向があります。
自分でかかって苦しむだけならまだ良いのですが、人に移してしまう可能性のある食中毒は恐怖に等しいものがあります。
手洗いなどの習慣を取り入れ、自分も人も食中毒の苦しみから守れるように心がけながら生活するのが大切です。