ちょっと贅沢しちゃおうって時、牛肉系のお料理を食べる事が多いですよね。ステーキとか焼肉とか…。
でも、牛肉を沢山食べた後、何故かお腹を壊してしまうという人も少なくありません。もしかしたらそれ、牛肉のアレルギーなのかも。
今回は、牛肉のアレルギーとその発症のメカニズムなどを調べてみました。
牛肉ってどんな食品?含まれる栄養とは?
牛肉というのは文字通り、牛の肉で、国産牛や輸入牛、部位、品種が様々です。
牛には食べられない部所がないと言われる位、食べられる部分が多いのですが、2000年代始めの頃に発生したBSE問題により、牛の脳に関しては食用するのが危険だとされています。
生食する場合もありますが、寄生虫のリスクやO-157が発生するリスクなどもあり、一時期牛肉を生で食べるユッケが焼肉店から消えた時期もありました。
でも、60度以上で加熱、または-10℃以下で10日以上冷凍した場合は安全とされていますし、一般に供されている牛肉は安全基準に達しているものですので、あまり怖がる必要はありません。
牛肉はとても栄養価の優れている食品です。その主なものは、
鉄
血を作るのにとても大切な成分で、牛に含まれる「ヘム鉄」という種類の鉄は、その中でも特に吸収力に優れたもので、加熱してもほとんど失われません。
亜鉛
免疫力を高めるなどの働きをします。味覚障害の防止作用もあります。
動物性たんぱく質
生物の体を構成するのにとても大切な要素です。健康を保つために不可欠な、体内で作ることの出来ない必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
ビタミンB群
B2はエネルギーの代謝を促進、皮膚の老化と視力低下を予防し、B6は皮膚の免疫力を強化し、B12は造血作用と脳機能の正常化を促進します。
以上を見て分かるように、健康のためだけではなく、美容やアンチエイジングにも大きな効果効能を発揮します。
牛肉を食べると下痢や腹痛になるのはアレルギー?!
ただ、こんな素晴らしい食材である牛肉でも、まれではありますが、アレルギーを発症する人もいます。
食肉アレルギーの中では、牛肉、鶏肉、豚肉の順でアレルギーの発症が多いので、食肉アレルギーを持っている人は大半が牛肉アレルギーを持っています。
ただ、牛肉を食べた後に下痢や腹痛を起こすイコールアレルギー確定、という訳ではありません。
前述しましたが、牛肉アレルギーは、食品アレルギーの中でも珍しい部類だからです。
他の肉を同じように食べても問題ないのに牛肉の時に限って具合が悪くなる、という場合は牛肉アレルギーの可能性が高いですが、それ以外の場合は、単なる食べ過ぎや消化不良によって起こっている体調不良である事がほとんどです。
牛肉アレルギーの症状と原因は?
牛肉アレルギーの症状は、他の食品アレルギーと同様で、代表的なものは以下になります。
- 蕁麻疹
- アナフィラキシーショック
- 発疹によって呼吸器が腫れ上がる事などによる呼吸困難
- 嘔吐、下痢、腹痛などの消化器不良
どの症状も、軽いから大丈夫と油断しているうちに悪化するケースがありますので、様子をよくみて、明らかに状態が悪いと感じたら、すぐに病院へ行くようにしましょう。
牛肉アレルギーを引き起こす原因は牛肉に含まれている一部のタンパク質を異物(アレルゲン)と体内が勘違いし、過剰に反応してしまい、アレルギーを発症してしまうのです。
また食物アレルギーを持つ人は、食べ過ぎると、体がIgE抗体を作ってしまうため、アレルギー反応を起こしてしまいます。
アレルギーは、発症タイミングによって、即時型反応・非即時型反応に分かれます。
食べて2時間以内に起こる即時型に比べ、非即時型ですと、食べて2時間以上経過した後に出るので、原因が特定しにくくなります。
アレルギー症状らしいものが出た場合は、1日以内に食べたものを思い出せる範囲で思い出して、医師に診断を受ける時に伝えるようにしましょう。
牛肉アレルギー検査は病院の何科で受ける?
アレルギーについて検査を受ける場合は、アレルギー科がある病院ならそこへ行けば良いのですが、アレルギー科のある病院が近くにない場合は内科で相談しましょう。
また、特定の部位にだけアレルギーのような症状が出る場合は、目なら眼科、耳・鼻・喉なら耳鼻咽喉科、胃腸なら胃腸科、といった感じで、不調を感じた時に相談すると良いと思います。
検査の料金ですが、アレルギーらしい症状が出た場合に検査を受ける場合と、特になにもないけれど検査をする場合では、検査の患者負担額が変わってきます。
何も症状がない場合は全額自己負担となる場合が多いので、特に無いけど気になるから調べたい、という場合は、市販されている検査キットを使って検査をすると、費用がかなり抑えられるのでお薦めです。
検査キットは色々な会社から出ていますし、通販でも変えるので、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
まとめ
牛肉アレルギーは珍しいアレルギーではありますが、他のアレルギーと同様、体の許容量を越えた時に突然発症するケースもあります。
美味しくて栄養があるからと言って食べ過ぎず、野菜やご飯も一緒に食べるようにして、バランス良く適度な量を保つようにして食べましょう。