最近太った、とか、逆に痩せた、とか、特に女性の間では挨拶、というか、慣用句になっていますよね。
ダイエットは女性だけではなく男性にも関心の高いものだと思いますが、実は、人間の体につく脂肪には、多少ついていても問題のない脂肪と、そうではない脂肪の2種類があるんです。
特に、痩せているのにお腹だけぽっこり出てきちゃった、中年太りかな?なんて思っている方、要注意かもしれません。
問題のない脂肪、問題だらけの脂肪についていろいろ調べてみましたので、ご参考にしていただけると幸いです。
内臓脂肪とは?つく原因は?
まえがきに書きました、多少ならついても問題のない脂肪と、そうではない脂肪ですが、内臓脂肪と言うのは、後者の、つくと健康上に問題のある脂肪に当たります。
特に、肥満ではないのにお腹だけぽっこり出ている人の場合、その脂肪は内臓脂肪である可能性がとても高いです。
内臓脂肪は、腹腔の内面と内臓を覆っている腹膜の表面につきます。
主に、衝撃時などに腹部のダメージを抑えるクッションの役割を果たしますが、つきすぎると、様々な生活習慣病の原因になります。
内臓脂肪がつく原因としては、
- 脂分、糖分の過剰摂取
- 運動不足
- 全体的な過食
などです。
男性なら腹囲(おへそを中心に測ったサイズ)が85センチ以上、女性なら90センチ以上ある場合、内臓脂肪が蓄積されている可能性が高いです。
内臓脂肪と皮下脂肪との違いは?
内臓脂肪は様々な生活習慣病の原因になる困った脂肪ですが、皮下脂肪は、多少ならついても問題ありません。
ただ、つきすぎると、足腰に負担がかかるので、ついていないに越したことはありません。
内臓脂肪と皮下脂肪の違いを、分かりやすく表にまとめてみました。
内臓脂肪 | 皮下脂肪 | |
特徴 | つきやすく落ちやすい | つきにくく落ちにくい |
つきやすい性別の傾向 | 男性または閉経後の女性 | 女性または子供 |
つきやすい箇所 | お腹(腹膜の表面など) | 太ももやお尻(皮膚の下) |
主なリスク | 生活習慣病の原因になりやすい | 付きすぎると足腰に負担がかかる |
内臓脂肪と皮下脂肪の違いは、見た目だけでは分かりづらいかもしれません。その場合は、体脂肪計で計測してみるのが一番の早道です。
若い頃ひきしまった体型をしていた男性も、30歳を境に急激にお腹周りを中心に太る事が多いですが、その原因のほとんどは内臓脂肪の蓄積です。
同じような生活をしていても、加齢に従って基礎代謝が落ちるため、それまで問題なく燃焼されていた脂肪が蓄積されてしまうようになるのです。
内臓脂肪が原因によって起こる可能性の高い生活習慣病は、以下が挙げられます。
- 高脂血症
- 高血圧
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
など。
内臓脂肪はつきやすく落ちやすいのですが、その性質によって血液中に流出しやすいのです。そのため、血液がどろどろになり、上記のような病気の原因になってしまうのです。
内臓脂肪を減らすには断食がいい理由は?
内臓脂肪を減らす方法としては、
- 有酸素運動
- 食生活の大幅な見直し
- 食事制限または断食療法
が挙げられます。
特に断食が良いとされるのは、食事を一定の期間抜く事で、胃腸を始めとした内臓を休息させ、体内にたまった余計な脂肪をデトックスする効果が得られるからです。
ただ、何も考えずにただ食事を抜くのでは、逆に別の不健康な状態を引き起こしてしまう場合があります。
次の項で、おすすめの断食方法をご紹介させていただきます。
内臓脂肪を減らす断食のやり方
内臓脂肪を減らすための断食の方法は、以下の手順で行なうようにしましょう。
期間は、長期ではなく、短期で行ないましょう。例えばニ連休取れる場合では、休みの前日から準備を始め、休日2日を使って断食と復食を行なうのがベストです。
ステップ1:休みの前日の食事は軽めに済ませる
なるべく早い時間に夕食を済ませます。食事はおかゆや野菜スープなど、カロリー控えめで消化に良いものがよいです。
ステップ2:初日はほぼ食べないで過ごす
食事は基本取りませんが、水分はこまめに補うようにしましょう。
飲むものは水か、酵素系ドリンクがおすすめです。野菜ジュースや果物ジュースは糖分が多すぎる場合があるので、撮る時は量を控えめにしましょう。
ステップ3:2日目は少しずつ食事を戻す
朝昼は食べずに、水と酵素系ドリンクだけで過ごし、夜、軽めの食事を摂りましょう。断食前日に食べたような、少量で消化に良いものをおすすめします。
断食2日終わった翌日も、食事は、消化に良いものを普段より控えめに摂りましょう。
反動でつい焼肉とか食べたくなってしまうかも知れませんが、せっかく頑張った断食が無駄になるどころか、リバウンドで更に内臓脂肪を増やしてしまう悲劇を招きかねません。
ここはぐっとこらえ、それを機に生活習慣を見直すように心がけましょう。
また、食べすぎた翌日に行なうプチ断食もおすすめです。
これは、前日の夜食べすぎたとしたら、翌日朝と昼の食事を抜き、夜ゆっくり少量の消化に良い食べ物を食べる、という方法で、期間は短期ですが、過食で疲弊した体をデトックスするのにぴったりです。是非お試しください。
まとめ
内臓脂肪についてのいろいろをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
内臓脂肪は、前述の通り、つきやすいけれど落ちやすいのが特徴です。ですので、ちょっと頑張ると効果が高くやりがいがある反面、過食を続けるとあっという間に元通り、というリスクもあります。
生活習慣病を避けるためにも、毎日適度な運動と適切な食生活を行ないつつ、ちょっとまずいなという時には断食またはプチ断食を試してみて下さいね。