昔は、サウナというと、おじさんが好きなものっていうイメージが強くありませんでしたか?現在でも、サウナ大好き!サウナあったら絶対入る!という人は、男性に多い気がします。
でも、美容やダイエットにも効果的、という情報が広まってから、女性の間でも人気が高まりました。
ただ、心臓発作で倒れて亡くなる人もいる、という怖いニュースもまれですがあるので、心配な面もあります。その辺りについて調べてみました。
サウナの温度って何度くらい?なぜ耐えられるの?
サウナの温度について
一般的なサウナの設定温度は90度です。低温、中温、高温で分類されていて、
- 低温:設定温度60度以下
- 中温:設定温度60~90度
- 高温:90度以上
という感じで、サウナの本場であるフィンランドではこの高温サウナが定番で、100度以上に設定しているサウナもあるそうです。
なぜ耐えられるの?
熱中症の危険が出るのは外気温が28度を超えたあたりと言われており、日本国内でも35度を超えると死者が出ますね。
また、100℃のお湯には耐えられませんが、100℃のサウナの中ではなぜ耐えられるのでしょうか。
その答えは、比熱の違い
比熱とは水1gを1℃温度を上げるのに必要なカロリー。熱は比熱の大きい方から小さい方に移動する性質があります。
つまり
- 空気の比熱:0.24
- 人間の比熱:0.83
- 水の比熱: 1.0
お湯と人間では比熱の大きいお湯から人間の方へ熱が移動するので、熱くて耐えられません。
一方、サウナの中では人間から比熱の小さい空気に熱が伝わります。
また、サウナの中では、湿度が極端に低いのです、湿度が低いと十分に発汗され、水分が肌の表面で蒸発する時に気化熱となって、熱を発散できて、体温を一定に保つことができるのです。
これで高温のサウナでも耐えられるわけです。
効果的なサウナの入り方は?
サウナの期待できる効果
サウナでは、大量の汗をかくことにより、以下のような効果を期待できます。
- 新陳代謝の活性化
- 老廃物を排出するデトックス効果
- 血液の循環を改善し、冷え性を解消
- 免疫力の向上
- 自律神経を調える
ただ、長時間入れば良いという訳ではありません。
サウナの正しい入り方
サウナでより良い効果を得るには、次のような手順で入るのがベストです。
- まず水分を十分に補給する。
- 普通の入浴時のように身体を洗い、軽く温めておく。
- サウナに5分間入る。
- 外に出て外気温で身体を少し冷ましたあと、ゆっくりと水風呂に入る。
- 1分間水風呂に入った後、再びサウナに入る。
- 以上の手順を3回ほど繰り返した後、身体を綺麗に洗う。
- 排出された水分(水またはジュースが望ましい)を補給しながら、ゆっくりと身体のほてりを冷ましてから着替える。
サウナに入るときの注意点
- 食後や飲酒後にサウナに入るのは、健康上よくありません。特に飲酒後は危険ですので絶対避けて下さい。食後や飲酒後1~2時間は間隔をおきましょう。
- サウナ後に普通の温度のお風呂に入ると、心臓に負担がかかるのでやめましょう。
- サウナに入っている時の水分補給も、デトックス効果を下げてしまうため、避けましょう。水分補給はサウナの前と後に行なって下さい。
- サウナの後ついお酒を飲みたくなりますが、ぐっと我慢して、水かジュースかスポーツドリンクを飲むようにして、お酒を飲むのは少し間隔をあけてからにしましょう。
サウナと水風呂を交互に入るのはどんな効果が期待できるの?
サウナに入る時は水風呂と交互に入るのがベスト、とされています。
理由は、
- 温めたり冷やしたりを交互に行なう事で、血液のめぐりが良くなり、新陳代謝が高まる
- 新陳代謝が高まる事によりホルモンの分泌が活発になり、美容効果が高まる
- サウナが交感神経を刺激し、水風呂が副交感神経を刺激するので、自律神経が刺激されて活性化する。
サウナ=ダイエット、ではないですが、サウナに入る事により、身体が痩せやすい状態になり、また、身体に良い働きかけをしてくれる事で、美容効果も高まるという訳です。
勿論、サウナの直後にどか食いしてしまっては台無しなので、前後に食事をしないようにするというのも大事なポイントです。
サウナに水風呂は注意すべき点
サウナには水風呂が付き物、というお話の後ですが、その人の体質によっては、水風呂を避けたほうが良い場合もあります。
例えば高血圧の方や心臓に疾患のある方、健康状態に不安のある方の場合は、サウナの後の水風呂の効果が暴走して、最悪の結果を招いてしまうという症例も多くありますので、不安のある方は、あらかじめ医師の診断をあおぐようにしましょう。
また、健康な人でも、サウナで十分に温まった状態でいきなり水風呂に入ると、めまいを起こしたり、気分が悪くなったりする事があります。
サウナの後に水風呂に入る場合は、
- あらかじめサウナの外の空気で少しほてりを冷ましておく
- 足元から心臓にかけて、ゆっくりと冷やしていく
- 長時間浸かるのではなく、1分位浅めに浸かるようにする
などを守るようにしましょう。
水風呂はちょっとハードルが高い、という方は、シャワーを足元から軽くかける、または足だけ桶で冷やす、という方法でも効果が得られますので、そちらをお試しください。
まとめ
サウナについてのいろいろ、いかがだったでしょうか。
せっかく健康と美容のためにサウナに入ったのに、正しい入り方をしなかったばかりに効果を得られないどころか、体調まで悪くなってしまった、なんて事がないように、正しい知識を身につけ、自分の体調にも気を配りながら、サウナを楽しんでくださいね。