ケールは青汁の原料として有名ですが、普通の野菜としても食べることができます。最近スーパーマーケットでも入手できるようになりました。
栄養価が高い事から「野菜の王様」とも呼ばれているケールですが、あまり日常的に食べる野菜ではないので、調理方法が分からないという方に、ケールの栄養や効能、美味しい食べ方についてご紹介したいと思います。
ケールとはどんな野菜?味は?
ケール(KALE)は地中海沿岸に生育しているアブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜です。キャベツの原種と言われており、見た目はキャベツに似ています。
日本には江戸時代に持ち込まれて、「緑葉甘藍(りょくようかんらん)」とも呼ばれているのです。
ケールは温暖な気候条件であれば、1年中栽培できるとても生命力の強いお野菜です。冬は甘くなり、夏にはとても苦いという特徴があります。
海外ではソーセージや肉などと一緒にお皿に盛られたり、スープやシチューの具として使われていったりするなど、日常的に食卓に登場する野菜です。日本では主に青汁の原料として、栽培されています。
ケールは一般的な緑黄色野菜と比較しても栄養価が非常に豊富に含まれていますが、キャベツと違い独特の苦味と青臭さ味がするので、食用としてはあまり人気がないのです。
しかし炒めものやニンニクオイル煮込みなど良く火を通した料理ならクセがなく食べやすくなります。
ケールの栄養価や期待できる効果&効能
ケールは、「野菜の王様」と呼ばれるほど栄養価がとても優れた野菜です。
食物繊維はレタスの3倍、カルシウムは牛乳の2倍、ビタミンCはみかんの2.6倍、βカロテンはキャベツに比べてなんと51倍も含まれています。
ケールに豊富に含まれている「βカロテン」は、活性酸素を除去する働きがあるので、私たちを動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守ります。
またβカロテンは皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きもあるため、免疫力を高める効果やがんの予防にも効果が期待できるんです。
ケール独特の苦味の正体は「スルフォラファン」という成分、スルフォラファンはイソチオシアネートの一種で、アブラナ科野菜の中でもよく含まれています。
その成分は解毒作用や抗酸化作用に優れているので、「解毒」「抗酸化」「ピロリ菌除菌」「花粉症抑制」「メタボ予防」など様々な疾病予防効果が報告されています。
またケールには肥満を抑制する効果もあると言われ、ケールを2か月間食べ続けると、中性脂肪の値が半分にまで減ったというデータもあるようです。
ケールの美味しい食べ方
ケールは苦味が多いので、生のまま食べるとまずいと言う人もいるかもしれませんが、少し手を加えることで美味しく頂けることが可能です。また調理法によって、全く違う味も楽しめます。
ケールの独特の苦味や青臭さを抑えるには、塩を入れたお湯で下茹でするのがポイントです。
ではケールの美味しい食べ方を紹介します。
ケールのおみそ汁
ケールの一番おいしい食べ方、それはみそ汁です。
作り方:
- ケールと油揚げは食べやすい大きさに切る。
- 熱した鍋にサラダ油、豚肉を入れ、肉の色が変わるまで炒める。
- 鍋に水とケール、油揚げを入れて、ひと煮立ちしたら弱火にして味噌を溶き入れて完成です。
ケールと牛肉の炒め
作り方:
- ケールを洗って、食べやすい大きさに切る。
- 熱したフライパンにサラダ油、にんにくを入れてこんがり香りを出す。次に牛肉を入れて肉の色が変わるまで炒める。
- ケールを加え、塩を振ってゆっくりかき混ぜながら炒める。
- ケールがしんなりしたら、醤油を回しかけ、全体に行き渡るようにサッと混ぜて、好みでコショウを振って完成。
食べる時にレモン汁をかけてもよい。
ケールの青汁
ケールの青汁は決しておいしいとは言えませんが、慣れてしまえば平気になってしまいます、野菜不足を補うために最適です。
あとがき
「野菜の王様」と言われるケールですが、身体にさまざまな健康効果をもたらしてくれます。
まだまだ馴染みのない野菜ですが、近年スーパーなどにも並ぶようになり、手軽に購入できます。健康な生活を送るために、スーパーでケールを見かけたら、ぜひ手に入れて食べてみてくださいね!