味噌汁の具に、サラダに、酢の物に、炊き込みご飯に、と、和食メニューで大活躍のわかめですが、実は海外では侵略的外来種ワースト100選定種の一つなんだそうです。
そんなわかめについて、今回はいろいろと調べてみました。
わかめのカロリーはどれくらい?ダイエット向き?!
わかめが世界の侵略的外来種?!
日本の食卓にはかかせないワカメですが、実は海外で迷惑をかけて、「世界の侵略的外来種ワースト100」にもランクインしたらしいです。
わかめが日本の商船のバラストタンクに混入した状態でニュージーランドやオーストラリア、ヨーロッパ諸国の沿岸域に運ばれ、そこで増殖しており、生態系にも人間にも悪影響を与えているそうです。
それをきっかけに、わかめを食っちゃえばいいじゃと思いますが、実は欧米人はワカメを消化する酵素を持ってないので、食べることができません。ワカメを食べられるのは、日本と朝鮮半島の住民だけなのです。
わかめのカロリー
海藻類は一般に低カロリーでダイエット向き、と言われてます。わかめは実際どうなのでしょうか。
まずカロリーについて、100gで表記しますと、
- カットわかめ(乾燥わかめ):138kcal
- わかめ(塩蔵を所定時間塩抜きしたもの):11kcal
カロリーに随分差があるように見えますが、これはそれぞれの保存状態によるもので、カットわかめは塩蔵わかめより同じ重さに対して量がかなり多くなります。
カットわかめを100g食べるというと大変な量になるので、カロリー差はあまり考えなくても良いのではないかと思います。
わかめはダイエットに適した食材
次は、気になるダイエット効果ですが、これもバッチリ!
わかめにはに含まれる食物繊維はダイエットの大敵炭水化物と脂質の吸収を遅らせて血糖値の上昇を抑える効果があります。これにより体脂肪が付きにくくなります。
わかめに含まれるヨウ素で交感神経が刺激され、たんぱく質や脂質、糖質の代謝が促進し、これにより、体脂肪が燃焼され、更に美肌効果が期待できます。
またわかめには同じ量で牛乳よりも豊富なカルシウムが含まれています。過激なダイエットで後年骨粗しょう症に悩まされる女性も多いですが、わかめを使ったダイエットなら骨も丈夫にするので、そういったリスクを防ぐ事が出来ます。
あと、よく言われているのは、わかめは髪に良い、という説ですが、これも確かです。これも、美肌効果と同様、ヨウ素=甲状腺ホルモンの働きによるものです。
ダイエットしたけど髪が薄くなってしまった、という話もよく聞きますので、これもとても嬉しい効果ですね。
わかめの栄養価は?
わかめの栄養価ですが、成人女性の推奨摂取量の何%を摂取できるかをカットわかめと塩蔵わかめ(塩抜きしたもの)を比較しますと、
乾燥わかめ
- ビタミンK:25%
- 食塩相当量:3%
- 食物繊維総量:2%
- マグネシウム・カルシウム・鉄:1%
塩蔵わかめ
- ビタミンK:12%
- 食塩・食物繊維総量・マグネシウム・カルシウム:1%
となっています。カットわかめの方が、同じ量なら栄養素を多めに摂る事が出来るようです。
ただ、前にも書きましたように、グラム量は保存状態の差によるものが大きいので、どちらがより良いという事は断言出来ません。お好みや都合で食べ分けて良いと思います。
ワカメを食べ過ぎるとどうなる?
わかめの長所について先にご紹介してきましたが、食べ過ぎる事によってデメリットも生じます。
わかめの場合は、髪と肌を綺麗にしてくれるヨウ素が、デメリットの原因にもなるんです。
ヨウ素を過剰に摂りすぎると、甲状腺の病気になってしまうのです。ヨウ素が不足した場合にも甲状腺の病気の原因になりますので、適切な量を守って食べる必要があります。
低カロリーで美容にも健康にも良いから、と言って食べすぎるのは厳禁です。
わかめは1日2gで成人に必要な栄養素を摂取する事ができますので、10g以上を摂らないようにしましょう。たまになら許容量を超えても問題ありませんが、日常的に山盛り食べるのはNGです。
食べ過ぎると、ニキビなどのお肌のトラブルにも繋がるそうです。良いものも過ぎると毒、という事なんですね。
わかめの効果的な食べ方
ちょっとコワイ事を書いてしまいましたが、勿論食べ過ぎなければ良い話ですので、次は、わかめを効果的に食べる方法をご紹介します。
わかめの栄養素を身体にばっちり取り入れるのに適した食べ合わせは酢と油です。
酢と組みあわせるとミネラル類の吸収力アップ!
わかめの定番のメニューと言えばわかめの酢の物だと思うのですが、これも相性ぴったりなんです。
わかめの調理に酢を使うと、カルシウムなどのミネラル類の吸収率がアップします。
酢によってわかめのミネラルがアルギン酸と分離され、酢の中に引きだされているので、汁ごと食べたほうが、豊富なミネラルを摂取できます。
また酢は、わかめの食物繊維を吸収しやすくする効果があります。それによって、血圧やコレステロールを下げる効果がアップします。
油と一緒に摂取するとヨウ素やカロチンの吸収がよくなる
わかめと油と一緒に摂取する事で、ヨウ素やカロチンの吸収率をアップ!
炒めても良いですし、味噌汁や酢の物やサラダにほんの数滴たらすのでも十分効果が得られます。ドレッシングをかけ過ぎるとカロリー過多になってしまいがちなので、ここはごま油を数滴垂らして、風味もアップという方法がお薦めです。
もう一点、これは逆に食べ合わせが悪いものですが、なんと意外な事に、ねぎは、わかめと組み合わせないほうが良い食材なんです。
ねぎに含まれるリンが、わかめのカルシウムの吸収を阻害してしまうというのが理由です。
食べ合わせが悪いからと言ってお腹を壊すとかいう事にはならないのですが、カルシウムを効果的に摂取したい場合は避けたほうが良い組み合わせです。
最も人気のある乾燥わかめ
三陸産のカットワカメは肉厚で、ミネラルたっぷりです。
海藻の香りと肉厚のシャキシャキ感と弾力があり、水で戻すと12倍に増えます。みそ汁の具、麺類のトッピングなど、いろいろな料理で活躍できます。
まとめ
そんな低カロリーで栄養価が高いわかめですが、海外で迷惑をかけていることにびっくりしました!
また食べ過ぎたら駄目、食べ合わせが悪い食べ物がある、というのも意外でした。ダイエットと健康に良いからと言って、食べ過ぎてしまいがちなので、ここは注意が必要ですね。
食べすぎないように、効果的な食べ合わせを考えつつ、これからもわかめに親しんでいきたいですね。