電車やバスなどに乗っている時、食後、テレビをぼーっと観ている時、などなど、ついうとうとしてしまう時がありますよね。
また授業中や仕事中も、ついつい眠くなってしまう時だってあります。
そんな、眠くてたまらない時、そしてつい眠ってしまった時、「転寝(ウタタネ)」と言うのが正しいのか「居眠り(イネムリ)」と言うのが正しいのか、一瞬区別がつきません。
今回は、ちょっとした「仮眠」と言う意味では同じだけど、他の部分で意味が違う「転寝」と「居眠り」についてを中心に調べてみた結果をお伝えします。
居眠りの意味は?
居眠りと言うのは、「居」=「座っている」という文字が示す通り、座っている状態で仮眠に入ってしまう状態を言います。
授業中や仕事中に眠ってしまった場合、乗り物の中で眠ってしまった場合などは、「居眠り」です。
特に、本来眠るための状況や姿勢が整っていないのに、つい眠ってしまった場合は「居眠り」になります。
転寝(ウタタネ)とは?
転寝と言うのは、「転」=「転がる」という文字が示す通り、横たわるなど、体を楽にした状態で仮眠に入ってしまう状態を言います。
例えば、特に寝るつもりではないけれど、のんびりとソファに寝転がってテレビを観ているうちに眠ってしまった場合、寝転がって本を読んでいるうちに眠ってしまった場合、などは「転寝」です。
転寝と居眠りの違いや使い分けについて
転寝と居眠りの違い
「転寝」と「居眠り」のカテゴリはどちらも「仮眠」ですが、いくつか違いがあります。
それは、
姿勢
転寝は横になって、寝転んだ姿勢、居眠りは座って眠ることで座った姿勢です。
状況
転寝は基本寝ても差し支えない状況、居眠りは眠るべき状況ではない場合が多いです。
状態
転寝は熟睡に近い状態、居眠りは半覚醒の状態になります。
どちらも、本格的に眠るつもりで入眠した訳ではない、というところは一致するのですが、姿勢と状況に大きな違いがあります。
そのため、睡眠の質も違ってきます。
本来眠るべき状況ではない時の仮眠である「居眠り」には緊張感が残っているため、目が覚めやすい反面、眠りも浅く、疲れも取れにくく、睡眠の質はあまり良くありません。
「転寝」の場合は、そういう意味では安心感があります、心身がリラックスした状態であるため、短い睡眠でも比較的深く眠る事が出来、睡眠の質も高いのです。
転寝と居眠りの使い分け
使い分けとしては、姿勢より状況で判断するのがわかりやすいです。
例えば、授業中や仕事中うっかり眠ってしまった場合は「居眠り」という事になりますが、居眠りという言葉は、そういう意味であまり良いイメージがありません。
ですので、眠っても構わない状況で仮眠してしまった場合は、
「つい居眠りしちゃった」と言うよりは、「つい転寝しちゃった」と言ったほうがベターです。
でも姿勢が座位だった、という場合は、
「ついうとうとしちゃった」という感じに使い分けると良いのではないでしょうか。
まとめ
「転寝」と「居眠り」の違いについて、主にお伝えしました。
「転寝」は「うたた寝」という表記で見かける事も多いですが、「居眠り」との違いをはっきりさせるには「転寝」と漢字表記にしたほうが分かりやすいですね。
眠くてたまらない時ついうとうとしてしまう「転寝」はとても気持ちのよいものですが、眠ってはいけない状況での「居眠り」をしないように気をつけたいと思います。