エリンギもすっかりとお馴染みになりました。白くて太い柄に褐色の平らな傘がついている姿は、キャラクターっぽくイラスト化されたりして愛されていますよね。
子どもでも食べやすい、キノコ独特のクセがない味、食感の良さがところも人気です。
今回は、エリンギの日持ちや賞味期限、保存方法、美味しい食べ方などについてお伝えします。
エリンギとは?栄養やカロリーは?
エリンギとは
エリンギは、主にセリ科ヒゴタイサイコ属の植物エリンギウム・カンペストレ (Eryngium campestre) の枯死した根部を培地として自生するキノコです。学名は「プレオロータス エレンジ(PleuroTus eryngii)」となります。
国内で自生されるエリンギはなく、1993年に愛知県の林業センター栽培が始まったとされています。
国内の生産量(2013年)は、以下の通りです。
- 1 位:長野県(1万5,995トン)
- 2 位:新潟県(1万2,907トン)
- 3 位:広島県(2,761トン)
- 4 位:福岡県(1,768トン)
- 5 位:香川県(1,466トン)
エリンギは他のキノコと比べて糖質が多く、甘みがあることが特徴です。噛むと弾力のある食感と味がアワビに似ていることから「あわびたけ」とも呼ばれます。
エレンギの栄養
エレンギの栄養については、ビタミンB群、ビタミンD、葉酸、カリウム、食物繊維が多く含まれています。なかでも、食物繊維の含有量が100g中4.3 gとキノコ類でトップクラスです。
松茸と木耳(きくらげ)はエレンギよりも食物繊維の含有量が多いのですが、松茸と木耳(きくらげ)に比べてエレンギは、価格やレシピの使い勝手から食卓に並べやすいので、効率よく食物繊維を摂取することができます。
また、ビタミンB群の代謝のサポート、ビタミンDの免疫力アップ効果、葉酸の造血作用、カリウムの水分調整などの働きにも期待できます。
エレンギのカロリー
エレンギのカロリーは100g中23.9 kcalなので、健康にも美容にもダイエットにも活躍してくれる素材です。
エリンギの賞味期限について
いくつか、キノコのメーカーさんのホームページを見てみると、『野菜やきのこなどの生鮮品は食品表示法上、賞味期限表示の規定がなく、・・・』という記載が見られます。
ここでは、消費者側の感覚としてエリンギの賞味期限をお伝えします。
多くの消費者のコメントをまとめると、安全にエリンギを食べることができるのは次の通りです。
- エリンギの軸が固くしっかりしていること。
- 変な匂いがしない。通常、エリンギは、ほとんど匂いがしないです。
- ヌメリがない。傷み始めるとヌメリが出て、黒くなる
エリンギの賞味期限の目安
そのままのエリンギは冷蔵庫の野菜室で保存した場合の賞味期限は、一週間程度。
切ったエリンギをタッパーやビニール袋に入れて冷蔵庫で保存したの賞味期限は、3~4日程度。
乾いた干しエリンギの賞味期限は1年程度。
エリンギの保存方法は?冷凍保存できるの?
買ってきた状態で保存する場合
買ってきたエレンギをパックから取り出します。エリンギをキッチンペーパーで包んで、ビニール袋に入れます。そして、冷蔵庫の野菜室で保存します。
ポイント:エリンギは、水気に弱いので洗わずに保存しましょう。
カットした状態で保存する場合
全部を使い切らずに、残った分を保存する場合は、しっかりと水気をふき取ってから、保存してください。タッパーやジップ付き袋に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍保存
エリンギを洗わずに石づきを切って、乱切りや斜め切りなどの食べやすい大きさに切ります。フリーザーバッグに入れて、空気を抜いて冷凍保存します。
使用するとき、解凍せずに調理してください。
エレンギの美味しい食べ方
筆者が今ハマってる美味しい食べ方のレシピを2つ紹介します。
エリンギのバター醤油炒め
とてもシンプルで、人気の調理法がバター醤油炒めです。
STEP1:エリンギは、厚めに輪切りにします。
STEP2:フライパンを充分に熱してバターを溶かします。
STEP3:中火でフライパンと接している面がきつね色になったら、ひっくり返します。
STEP4:両面に焼き色がついたら、塩コショウをします。
STEP5:最後に醤油をたらして、カラッと香ばしく仕上げてください。
マヨネーズとチーズ焼き
エリンギをさきがけにして、耐熱皿に並べます。上からマヨネーズをかけて、とろけるチーズを好きなだけ乗せます。
トースターで、チーズが溶けるくらいまで焼きます。お好みで、粗挽きコショウをふってください。
まとめ
エレンギは、国内での栽培は1990年代に始まりました。値段もお手頃で、美容にも健康にも良い食材なので、今ではよく使われる食材になりました。
保存方法は、通常は野菜室での保存で、食べやすい大きさに切って冷凍保存することもできます。水で洗わない、または水気をよく切って保存することがポイントです。
食べ方のポイントは、味と香りのある食材と組み合わせること、歯触りのあるエリンギをプラスするような調理方法で食べるのがおすすめです。