最近体調は何も変わってないのに、トイレにいくと尿が白く濁っていることってありませんか?尿の色は健康のバロメーターでもありますが、その日の体調や薬の服用状態などで変化します。
正常な状態の尿の色を知っておくことで、異常に気付くことが出来るので、この記事を読むことで、自分の尿は大丈夫かどうかを確認する良い機会ですから、しっかりと見極めていきましょう。
健康で正常な尿の色は?
私達は毎日何回も尿を排泄します。1日の排尿量の平均は約1リットル~1.5リットルと言われています。
健康で正常な尿の色は透明で黄色~琥珀のような淡黄褐色をしています。
尿の色は摂取した水分の量や季節、運動、薬の服用などで変化するので、睡眠中に身体の水分がかなり奪われているため、朝一番の尿の色が黄褐色になります。
疲れている時や脱水など水分が多く取られたときに、濃い黄褐色の尿が出ることもあります。反対に水分を多く摂取した場合には、尿の色は無色透明に近いです。
健康体で鮮やかな濃い黄色のおしっこが出るときに、ビタミンB群などが入ったサプリメントやドリンクを飲んだと考えられます、ビタミン剤による影響なので、心配しなくても良いです。
尿の色で分かる病気とは?
実は小便の色には、黄色、透明、無色、黄褐色、緑色、赤色など様々な色があります。
尿の色と健康の状態をまとめると以下のようになります。
黄色の尿
健康です、ビタミンB2など多く取ると濃くなることがあります。
無色透明の尿
一時的なものであれば全く心配ありません、頻繁になると尿崩症や糖尿病などの病気が考えられます。
黄褐色の尿
汗をたくさんかいて脱水気味の時には、水分不足でおしっこが濃縮されて黄褐色の尿が出ることがあります。
頻繁に出るとビリルビン(肝臓障害など)、アルカリ性尿などの病気が考えられます。
赤色の尿
尿が赤い場合、血が混ざっている可能性があります。
血尿が見られる場合は、尿路結石や尿路感染症、ポルフィリン症(ヘモグロビンが上手く作れない病気)などの病気が考えられます。
緑色の尿
尿の色が緑色になるときは、緑膿菌に感染してしまう可能性があります。
緑膿菌による膀胱炎という病気が考えられます。
濁り白い尿
女性の場合はおりものが混ざることで濁り白い尿が出る場合があります。心配しなくて良いです。
膀胱炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)、尿道炎などの尿路感染症や性感染症などの病気にかかると、血液や膿、細菌が尿に混ざることで濁り白い尿が出てしまうのです。
無色透明の尿が頻繁に出る!考えられる病気は?
水分を多く摂取した場合に、尿の色が無色透明になりますが、これは一時的なものであれば全く心配ありません。
但し無色透明の尿が頻繁に出る場合には、尿崩症や糖尿病による頻尿と考えられます。
尿崩症
尿崩症はホルモン異常により普段より多くの尿が出てしまうという病気です。
尿崩症になると正常な尿量より2~3倍以上多くなり、無色透明の尿になってしまうのです。
糖尿病
糖尿病の場合、血液中の糖が多くなってしまって、腎臓は血糖値を下げようと、血中の糖分を尿を通して体外に排泄するため、多尿となります。
すると、体の中の水分が欠乏するため、水分を多量にとるようになり、無色透明の尿になるのです。
まとめ
いかがでしょうか?尿の色は病気のサインかもしれません。
正常時の尿の色と異常時の尿の色が分かれば、自分で確認することができます。手遅れにならないように、普段から気にかけて、しっかりと見極めて、自分の健康は自分で守りましょう。