「ちゃんとシュミレーションしたの?」と、部下に言っていませんか?
恥ずかしながら筆者も長い間にわたって「シュミレーション」と発音していました。
実は「シュミレーション」は間違った発音なのです、「え?本当?!」と思いませんか?
この記事では「シミュレーション」の意味や「シュミレーション」との違いをご紹介していきます。どっちの言い方が正しいのかわからないという方にぜひこの機会に覚えておきましょう!
シミュレーションとはどういう意味?
シミュレーションは英語では「simulation」となります。
実際とは違うのですが、近い状況で行われる模擬実験、模擬行為という意味になります。
例えば、扇風機を使って台風に似たよう状況を作って、実際にどのような現象や被害が発生するかを推測できるように、することは、「シミュレーションする」ということです。
また「シミュレーションゴルフ」というものがあります。これは、実際にゴルフ場で行うのではなく、屋内などで目の前にゴルフ場の景色などをスクリーンに出して、本格的なゴルフを楽しむことができるものです。
「シミュレーション」と「シュミレーション」の違いは?
先ほど述べたように、シミュレーションの英語では「simulation」となり、「シミュレーション」と読みます。
しかし同じ意味で、「シュミレーション」を使った人が結構多いようです。なぜでしょうか?
実は辞書ではシミュレーションしか載っていません、また「シュミレーション」と検索してみると、一番上に「シミュレーションの誤り」と、きっぱりと言い切られています。
つまり「シュミレーション」という言葉は存在しません。
ではなぜ正しいのは「シミュレーション」なのに、「シュミレーション」も使われているのでしょうか。
原因1、「シュミ」が言いやすい、「シミュ」が言いづらい
「シュミレーション」のほうがシンプルで言いやすいですね。
実際に言ってみるとわかるのですが、「シミュ」が言いづらいんです。日本語の中で「ミュ」はほとんど出てこないそうです。
原因2、「音位転換」という現象
「音位転換」という現象を知っていますか?
「音位転換」は「 音位転倒」ともいいます、1単語中の2つの音素が位置を交換する現象のこと。
例えば、「雰囲気」というコトバを正式な読み方は「ふんいき」ではなく「ふいんき」と読むような現象、また昔は「新しい」を「あらたしい」発音していたそうですが、今では「あたらしい」が当たり前になっていますね。
今でも本来とは異なった発音をしている言葉はたくさんあるようです。
シミュレーションが正しい
実は「simulation(シミュレーション)」という単語は「similar(シミラー)」から生まれた言葉です。
「similar(シミラー)」は「類似の」、「似ている」という意味で、発音は「シミラー」です。「シュミラー」とは発音しません。
ですので、「simulation」も「シ」ではじまる「シミュレーション」になります。
つまり:
- 正しい:シミュレーション
- 誤り:シュミレーション
最後に
「シュミレーション」がよく使われていますが、正しいのは「シミュレーション」ということを覚えてください。
また「音位転換」という現象を理解して、どっちを使えばいいのかを状況によって、対応していきましょう。